胆嚢結石(胆石)
胆石とは胆汁成分をもとに胆道内に形成された結石の総称。
約70%がコレステロール系結石。
- 胆石の種類
- コレステロール結石
- 純コレステロール石
- 混成石
- 混合石
- 色素石
- ビリルビンカルシウム石
- 黒色石
- まれな結石
- 炭酸カルシウム石
- 脂肪酸カルシウム石など
- コレステロール結石
- エコー所見
- 胆嚢内のストロングエコー
- ストロングエコーの後方に生じる音響陰影
- 体位変換による移動
胆嚢ポリープ
胆嚢ポリープとは胆嚢内腔へ突出した隆起性病変の総称。
大部分はコレステロールポリープであるが、広基性、10mmを超える隆起性病変ではガンも考慮する必要がある。
- エコー所見
- 10mm以下で多発している
- 金平糖状あるいは桑実状の形状
- 茎は細い
- 隆起部の内部エコーは高輝度点状エコーが不均一に集合している
胆嚢腺筋腫症
胆嚢腺筋腫症は病変の局在や拡がりから、底部型(限局型)、分節型(輪状型)、広範型(びまん型)に分類される。
胆嚢壁内にRAS(Rokitansky-Aschoff sinus)を反映する類円形無エコー域や壁在結石を反映するストロングエコーを認め、しばしばcomet-like echoを伴う。
- エコー所見
- 全周性あるいは限局性の壁肥厚
- 胆嚢壁内の小嚢胞(RAS)
- comet-like echo
検査をしていて思うこと
小さい結石はポリープのように見えることもあるので体位変換は必須。
底部型の腺筋腫症は多重反射により見えづらい。→高周波プローブに必ず持ち替える。
胆嚢頚部の病変は見逃しやすいので、肋弓下走査だけでなく、右肋間走査でも観察する。
腹部超音波ポケットマニュアルを主に参考にして勉強して作成しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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