検査について
超音波検査は、超音波を使って行います。(周波数が高くて耳に聞こえない音の波)
エコー検査と呼ばれることもあります。
人に聞こえる周波数20~20000Hz、超音波検査で使用されている周波数4~20MHzと高いので音がするというようなことはありません。
体の表面に超音波プローブ(探触子たんしょくし:超音波の出る器械)をあて、体内の臓器からはね返ってくる超音波を画像として映し出します。
検査でわかることは臓器の形状や大きさ、腫瘍の有無、血流の状態などを見ることができます。
腹部の検査で観察できる臓器は、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣・腹部大動脈などです。
頸部の検査では、甲状腺・唾液腺・頚動脈などを観察できます。他にも乳腺エコー、心エコー、下肢血管、皮下腫瘤など部位で検査されています。
超音波検査のメリット
- 動画で臓器を観察することができること、体の向きを変えながら検査できること
- 被爆がないこと、血流の状態を見れることなど
超音波検査のデメリット
- 空気が入る臓器(胃、腸、肺など)や骨の後ろにある臓器の検査が難しい。空気や骨の後ろはほとんど何も見えない
- 死角になる場所がある。(病変の見逃し)
- 全体像の把握がしづらい
実際の検査の流れ(腹部の検査)
- 検査の部屋に入って、名前などの確認をします。
- お腹の検査の場合4~6時間以上前から絶食の状態で検査します。(胆嚢が収縮したり、腸管のガスで見えなくなったりするのを防ぐため)
- 検査ベッドに寝てお腹を出してセッティングします。(お腹を出しやすい服装だとありがたい)
- お腹にゼリーを塗りプローブを当て検査していきます。(超音波検査は痛みがないとよく言われていますが、確かに超音波自体には何も感じないが、プローブで圧迫して検査をするため圧迫痛があります。見る場所によってはかなり強く圧迫する場合もあります。痛いと思います。)
- 息止めをしてもらったり体の向きを変えてもらったりしながら、いろいろな角度から観察していきます。
- 検査終了後、ゼリーをふき取って終わりになります。検査後の制限は特にありません。
検査についてと実際の流れについてでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。