甲状腺中毒症
甲状腺中毒症とは、血中甲状腺ホルモン濃度が上昇し、それによる症状をきたす病態を指す。
原因疾患は多岐にわたり、甲状腺自体のホルモン合成分泌過剰が原因であるものを甲状腺機能亢進症という。
無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎は炎症による甲状腺組織破壊のために血中に甲状腺ホルモンが漏れ出してくるものであり、破壊性甲状腺中毒症が最も多く、無痛性甲状腺炎が約10~30%、亜急性甲状腺炎が約10%を占める。
甲状腺中毒症を呈する疾患
- 甲状腺自体の機能亢進による疾患
- 甲状腺刺激物資の存在
- バセドウ病
- 絨毛性疾患
- 妊娠甲状腺中毒症
- 機能性甲状腺結節(AFTN)
- プランマー病
- 中毒性多結節性甲状腺腫(TMNG)
- TSH不適合分泌症候群(SITSH)
- TSH産生腫瘍
- 甲状腺ホルモン不応症(下垂体性)
- 甲状腺刺激物資の存在
- 甲状腺機能亢進以外の疾患
- 甲状腺ホルモンの漏出
- 亜急性甲状腺炎
- 無痛性甲状腺炎
- 甲状腺以外からの甲状腺ホルモンの供給
- Thyrotoxicosis factitia
- 異所性甲状腺(卵巣甲状腺腫、甲状腺癌転移)
- 甲状腺ホルモンの漏出
甲状腺超音波診断ガイドブックを主に参考にして勉強して作成しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント