脂肪肝ってどんな疾患?
脂肪肝とは文字通り中性脂肪が肝臓にたまる疾患のことです。
脂肪肝はアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に分類される。
NAFLDは単純性脂肪肝(NAFL)と肝硬変や肝癌へ進行する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に分類される。
脂肪肝の判定(超音波検査)
5つの所見のうち1つでも認めれば脂肪肝と判定する。
- 高輝度肝
- 肝腎コントラスト
- 肝脾コントラスト
- 深部減衰
- 門脈・肝静脈の不明瞭化
半定量的評価
軽度:肝腎コントラストのみ
中等度:肝腎コントラスト+深部減衰もしくは門脈・肝静脈の不明瞭化のどちらか
高度:肝腎コントラスト+深部減衰+門脈・肝静脈の不明瞭化
胆嚢静脈が還流する領域(S5周囲)や門脈水平部の周囲(S4周囲)では、還流血液の量や性状の変化により限局性脂肪沈着、限局性低脂肪化域がみられる。
肝血管腫などの腫瘤と間違えないように注意する。
検査をしていて思うこと
脂肪肝の患者さんは体が大きいことが多く、深部の評価がしっかりできていないと思う。
肝挙上していることも多く肋弓下走査は左側臥位でしか観察できない、右肋間走査はけっこう観察しやすい印象。
全体的に死角も多く、ビーム減衰もあり、病変の見逃しをしていないか不安に思うことがある。
脂肪肝改善してるなぁと感じ患者さんに聞いてみると10Kg以上体重減少してたり、禁酒してたりと大幅な変化がある。ちょっと体重減りましたぐらいだと画像での変化はほぼ見られない印象。
腹部超音波ポケットマニュアルを主に参考にして勉強して作成しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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